健保だより2007年7月号

2008年1月(第80号)

・新年のごあいさつ

・第77回理事会

・全国の健保組合が総決起

・インフルエンザ猛威



北海道コンピュータ関連産業健康保険組合
理事長 中村 真規


 新年明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 日頃より、事業主の方々をはじめ被保険者、ご家族の皆さんにご支援ご協力を賜りまして厚くお礼申し上げます。
 現在、政管健保より保険料率が低く事業内容も充実していることから、当健保組合への加入の申込みが増加しており、本年度は新たに18事業所が加入しました。
 それにより収入額が増加したため、医療費や拠出金が増加傾向にあるものの、19年度決算は、収支バランスの取れたものとなる見込みです。
 しかしながら、20年度からは医療制度改革が次々に施行され、社会保障関係費の歳出抑制方針の一環として、健保組合にとってはとても納得のできるものではない「政府管掌健康保険の国庫負担肩代わり案」が急きょ打ち出されるなど、大きな変革を強いられる事態が予想されています。
 一方、当健保組合の本年度の保健事業では、健康診断やインフルエンザ予防接種への補助の他、メンタルヘルス事業として、電話及び面接によるカウンセリングも実施しておりますので、皆様にはこれらを是非ご利用頂き、本年も健康にお過ごしいただきたいと思います。
 平成20年度からは、40歳以上を対象とした特定健診・特定保健指導が開始されされます。当健保組合では年齢にかかわらず特にご家族の方が健康診断等を受けられるよう今まで以上に力を入れてまいりたいと考えております。
 共済会では、家庭常備薬や健康飲料の斡旋、海外旅行、契約保養所及びJTBの助成、ディズニーリゾートへの補助や日本ハムファイターズやコンサドーレの観戦もご好評をいただいており、その他の事業も順調に推移しております。
 今後も皆さんに喜ばれる事業を実施していきたいと思いますのでご協力ご支援をよろしくお願いいたします。
 本年も、皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

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開催日 平成19年12月10日(月)10時30分 出席 理事6名 監事1名
開催場所 札幌全日空ホテル 23階 桂の間 関係者 2名
審議事項
  1. 平成19年度上半期事業の実施状況について
  2. その他
本年度の上半期事業状況は、事業所編入等により被保険者が増加し、予算どおりほぼ順調に推移してる。

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 平成19年11月14日、東京国際フォーラムにおいて平成19年度健康保険組合全国大会が、「国庫負担肩代わりを断固阻止する総決起大会」と銘打ち、全国から健康保険組合関係者約4000人が集結し開催され、大会終了後は、関係方面に要請行動を展開した。

 大会での政党挨拶では、次のような趣旨を述べた。

・自民党 被用者保険の助け合いの観点から一緒に考えたいとし、財政調整案に協力と理解を求めた。
・民主党 医療にはもっと税金を投入すべきで国庫負担肩代わり案には断固反対と強調した。
・公明等 今回の案はそのままでは受け入れられないと述べた。

 また、日本経団連と連合の代表は健保連と同様の断固反対を強調した。

 現在、厚生労働省では、20年度政府予算における社会保障関係費の歳出削減策を検討しており、その一つとして示されているのが、政府管掌健康保険(社会保険)への国庫負担削減策と、それに伴い健保組合など被用者保険間の財政調整で財源を捻出する「肩代わり案」です。大会では「肩代わり案」の断固阻止と、撤回を求める決議を全会一致で採択しました。
 厚生労働省は、「肩代わり」による影響額の粗い試算を借りに65歳未満の人の医療費の2分の1を財政調整の対象とした場合、健保組合の負担額は何と1900億円(満年度)で、健保組合の被保険者一人当たり年間1万2000円強の保険料引き上げに相当します。
 もしも、「肩代わり」となった場合には、多くの健保組合が保険料率を引き上げざるを得なくなり、皆さんの生活に与えるの影響も決して少なくありません。
 健保組合など各保険者は、自主・自律を基本とする医療保険制度の枠組みのなかで、加入者の皆さんの健康の保持増進しために懸命な運営努力をしています。財政調整による「肩代わり案」は、そうした保険者の自助努力を阻害し、国民皆保険体制の存続を危うくするものなのです。
 健保組合・健保連は、単に国の歳出削減のための「場当たり策」として示されたこの案を断じて受け入れることはできません。
 大会では
・保険者機能を喪失させる国庫負担肩代わり案の断固阻止
・高齢者医療制度施行に伴う実行ある激変緩和措置の実施
・特定健診・特定保健指導の円滑実施に向けた支援
・患者中心の医療の実現と国民が納得する診療報酬改定
の各スローガンも併せて採択しました。

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 厚生労働省は12月4日に、全国がインフルエンザの流行期に入ったと発表しました。過去20年で最も早い流行期の始まりです。14都道府県別では、北海道で患者が急増中のほか、神奈川・千葉・東京・沖縄などで患者が目立っています。道立衛生研究所では、現在患者の増加が著しい旭川、小樽など4保健所管内に『警報』を出しました。
 今冬は『Aソ連型』と呼ばれるウイルスの型が9割を占めています。流行が早いと、規模が大きくなるとは限らないとのことですが、小児を中心に、今後さらに患者が増えると予想されるので、ワクチン接種を予定している人は、早めに済ませましょう。インフルエンザは風邪とは異なり、高熱・倦怠感・筋肉痛・などの全身症状が5日ほど続きます。インフルエンザは、かかった本人だけでなく、家族や職場の人に感染すると、家庭生活や社会に大きな影響を与える感染症です。これを予防するには、インフルエンザワクチンが有効といわれております。インフルエンザの予防接種を受けておくと、もしインフルエンザにかかったとしても、症状が軽くすみます。
 インフルエンザワクチンは、その効果が出てくるまでに、2週間ほどかかり、その効果は5か月程保持します。
 コンピュータ健保組合では、毎年疾病予防の一環として、被保険者、被扶養者の方に1人につき2000円まで助成していますので、この制度を大いに活用してください。

 日常生活でインフルエンザを予防するために

 ● ひとの多く集まる場所でのマスク着用

 ● 外出後のうがい・手洗いの励行

 ● 十分な睡眠としっかり食事をする
   (朝食を抜かない)

 インフルエンザウイルスは低温・乾燥の環境で伝染力を保持します。(ウイルスは湿度50%以上に保つと激減します。)

 マスクの効用は、口や鼻の乾燥を防ぐことです。ウイルス自体はマスクの目をくぐり抜けますが、ウイルスを含んだ、他人のツバやしぶきを防いでくれます。
 また、自身が咳やくしゃみの症状があるときは、咳エチケットとして、人に移さないために、マスク着用をして、感染拡大を防ぐことが大切です。
 空気中のウイルスは、口に直接入るよりも、手を通じて感染するほうが多いといわれています。外出から帰った時、トイレの後、ペットを触った後、食事の前など、まめに手を洗う習慣をつけましょう。石鹸がない場合は、流水でしっかり洗うこと。
 室内の湿度も大切です。ウイルスは湿度を50%以上に保つと激減しますので、室内が乾燥しているときは加湿器や洗濯物を干すことなどで、適正な湿度にしましょう。
 就寝時に口をあけて寝る人は、鼻から下をマスクで覆う方法があります。口マスクになりますが、口の中の乾燥を防いでくれます。      


 日常から免疫力を高めましょう。

 ◎ よく噛んで食べる
      最後に免疫力ですが、まず十分な睡眠をとり、
     食事を抜いたりしないことが最も大切です。
     身体の熱を生み出すためには、食事を良く
     かんで食べること。食べ物と唾液がよく混ざる
     まで噛んで食べると、吸収率もよくなります。
     生姜や、にんにく、たまねぎ、梅干や蜂蜜、
     葛湯などは血行をよくし、身体を暖めます。

 ◎ 早寝早起き、適度な運動を
      夜更かしやストレスの多い生活は、自律神経のリズムを
     乱します。遅くても午前0時前に寝て、睡眠時間は7~8時間は
     取ること。適度な運動をして筋力を維持しましょう。      


 最後に

  体調が悪いときは決して無理しないこと。身体を暖かくして、ゆっくり休むこと。
 インフルエンザが疑われる場合は、直ちに病院へ行くようにして下さい。

保健師 英 雅子


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