健保だより2002年10月号
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・ 医療制度が変わります
今年10月と来年4月の2段階で実施されます。
健康保険は皆で保険料を出し合って、病気やけがをしたときにだれもが医者にかかれるようにする制度です。しかし、引き続く景気低迷による保険料収入の減少と人口の高齢化による医療費増等で、巨額の赤字を抱えていることから、制度の健全化を図ろうと改正されました。
改正された概要は次のとおりですが、改正に伴う事務手続き等の詳しいことは、国から具体的通知を受けてから事務説明会を開催する予定ですので、開催案内をうけた際は事業所の事務担当者は必ず出席されるようお願いします。
【平成14年10月】 ◆70歳以上の高齢者の患者負担が定率1割、一定以上所得者は2割負担に
◆高額医療費の自己負担限度額の引き上げ
◆3歳未満の乳幼児は2割負担
◆老人医療の患者負担の見直し
◆老人医療の対象年齢を71歳以上とする
(5年間で75歳まで引き上げる)
・老人医療費の公費負担(税金)割合の引き上げ、老人医療費の伸びを適正化するための指針策定など
【平成15年 4月】 ◆サラリーマン本人の窓口負担を3割に
◆外来薬剤一部負担を廃止
◆総報酬制の実施
・ 10月からの保険料は新しい標準報酬月額で負担
当組合は、皆さんや家族の方が業務外の病気やけがで受診したときの医療費、各種現金給付費、大きな支出負担となっている老人医療費等の拠出金、また病気の予防、健康づくり等の事業、並びに介護保険料の徴収業務を行っています。
これら事業の財源は、皆さんと会社(事業主)から毎月納めて頂いている保険料です。
標準報酬にあてはめて決定 保険料は、標準報酬という標準になる月額を定め、皆さんの給料をこれにあてはめて保険料や傷病手当金、出産手当金の計算ができるようになっています。
定時決定(算定基礎届) 皆さんの標準報酬は、毎年1回事業主から提出される算定基礎届により5月・6月・7月に支払われた給料を平均した額をもとに標準報酬月額表に当てはめて決められます。
決められた保険料は原則として、その年の10月1日から翌年9月30日までの1年間適用され毎月の給料から差し引かれます。
当組合の健康保険料率は現在85/1000、介護保険料率は9.0/1000(40歳以上60歳未満)で皆さんと会社が折半で負担し、ボーナスからの保険料は徴収しておりません。
(保険料の計算例)
※ 標準報酬月額等は事業主から通知されることとなっております。
5月・6月・7月3ヶ月間の給料の平均額が250,000円の場合
標準報酬月額 260,000 円で16等級となります。
1ヵ月の保険料 260,000 円 × 85 ÷ 1000 = 22,100 円
(皆さんと会社が毎月11,050円ずつ負担し、介護保険料納付者はさらに毎月1,170円ずつ負担)
保険料の控除は11月から 保険料の控除は、当月支払われる給料から前月分の保険料を控除することとなっていますので、新しく決定された標準報酬月額による保険料は11月に支払われる給料から控除されます。
随時改定された方 昇給などで毎月もらう給料に大幅な変動(2等級以上の差)があったときはその都度標準報酬月額が改定されますが、8月、9月、10月のいずれかの月で改定された場合と7月1日以降に入社された方は、定時決定は行わず原則としてそのまま翌年の9月30日までの標準報酬月額となります。
・ 健康で明るい職場と家庭をつくりあげよう <10月は健康強調月間です>
◆あなたがつくる自分の健康◆
今年のスローガンも昨年に引き続き「あなたがつくる自分の健康」。自分の健康は他人任せにせず、自らの手でつくりあげたいものです。
健康寿命を伸ばすことは「健康日本21」のテーマでもあります。いつまでも健康で楽しく人生を送るにはどうしたらよいか、一緒に考えていこうではありませんか。
10月は健保連及び健康保険組合が定めた健康強調月間です。
この行事は健康づくりに関する各種事業の実施を通じて、皆さんの健康の保持・増進を図るとともに、広く全国民自らの健康について関心を高め、健康で明るい職場と家庭をつくりあげることを目的に毎年実施しているものです。
気づいてる?身体が出している 赤信号
身体に何らかの不調があるときは、それを知らせるシグナルが発せられていることが多いものです。
しかし、忙しさに追われ見過ごしてしまうことはありませんか。健康診断やドックなどのほかにも、自分の身体と向かい合うことで身体の不調を早期に発見できることもあるのです。
早期の発見は治療の第一歩です。まずはこの健康強調月間を機会に、自分の身体に関心を持つように心がけて頂きたいものです。
ストレスは 作るな 貯めるな 与えるな
目に見えず蓄積し、あなたの健康を蝕むストレス。あまり貯め込みたくはないものですが、ストレスは一人で予防できるものではありません。特に職場では上下や横の人間関係が原因となることがあります。
ストレスを作らない、貯めないというのは自分の健康管理に欠かせません。そして、そこから一歩踏み込んで他人にも与えないよう心がけたいものです。あなたのまわりからストレスをなくし、健康で明るい職場をつくろうではありませんか。
ウォーキング 季節を感じて リフレッシュ
生活習慣病予防に、また体力づくりにも手軽な健康法”ウォーキング”。一度や二度でやめてしまうのではなく、ぜひ習慣にして頂きたいものです。
運動しながら四季を感じられるのは施設や器具に頼らないウォーキングなればこそ。運動に加え季節の変化を感じることで心も身体もリフレッシュしませんか。
食卓に 家庭の笑顔 もう一品
健やかな生活に良い食生活は欠かせません。良い食生活には栄養面でバランスのとれた献立ももちろん大事ですが、時間や回数などといった、食事の摂り方も大事です。
ところで、家族そろって食事をすることが週に何度ありますか。今日では、価値観が多様化し家族同士の生活時間がそろわなくなってきているようです。家族そろって楽しく食卓を囲むことは、なにより心の栄養です。心と身体に家族で栄養補給して元気に過ごしたいものです。
毎日実践 食後の歯みがき
歯は大事と良く言われますが、ただ漠然と考えている人が多いのではないでしょうか。食事を美味しく食べるには20本の歯が必要と言われますし、歯の本数と健康状態が比例するといった調査結果もあります。
大事な歯の手入れは、歯みがきが基本。特に丁寧に磨くことが大切ですが、食後に行うとより効果的です。”食べたら磨く”この習慣を毎日続けることで健康な歯をいつまでも保ちたいものです。
・ 健康診断で死亡率が低下 -未受診者の3割~4割減-
◆年に一度は必ず健診を!!◆
家族の皆さん今年の健診は済みましたか?
当組合では、疾病予防の一環として被保険者、被扶養者の皆さんの健診に対して費用の一部を補助しています。
健康な心身を永く維持していくためには、予防、早期発見、早期治療が重要です。
※契約健診機関、健診の申込方法等は、健保だより4月号を参照してください。
健診種目 健診対象者 補助限度額 人間ドック 35歳以上の被保険者・被扶養者 30,000円 生活習慣病予防健診 34歳以下の被保険者・被扶養者 9,000円 婦人科健診 被保険者・被扶養者で年齢の制限なし
検査方法/乳ガン(触診) 子宮ガン(細胞診)4,000円 VDT健診 VDT作業に従事する被保険者(CRTディスプレイ、キーボード等によるデータ入力、検索、照会等、文書の作成、編集修正、プログラミング、CAD等を行う作業) 2,000円 インフルエンザ予防接種 被保険者・被扶養者 2,000円