健保だより2002年7月号

表紙絵 2002年7月(第58号)

・新年度にあたり

・平成13年度の収入支出決算

・算定基礎届けの提出は8月10日!!

・老人医療費はだれが負担しているかご存じ?

・平成13年度総医療費と一人当り医療費・事業概要


新年度にあたり

北海道コンピュータ関連産業健康保険組合
理事長
 中村 力

 健康保険組合の事業運営にあたりましては、日頃から暖かいご理解、ご協力を賜り衷心より厚くお礼申し上げます。

 平成13年度における当健康保険組合の財政状況は、経常収支で実に1億6,500万円の赤字が見込まれており,平成14年度以降もこの傾向がますます厳しくなる見通しとなっております。

 この状況の最大の要因は、毎年申し上げておりますが一重に老人保険拠出金及び退職者給付拠出金の激増で、平成14年度予算ではこの拠出金と皆さんや家族の方が病院にかかられる医療費との合計額で保険料収入の109%になっており、異常状態と云う言葉も超えた状態になってしまいました。

 一日も早くこの不合理な拠出金制度を改め、多くの皆さんが納得できる皆が平等に支え合う持続的な高齢者医療制度の確立を願って止みません。

 介護保険制度につきましては、全国的に利用者が伸びていないこと等から、平成14年度当健康保険組合の介護保険料率は、収支見込みを試算のうえ論議の結果前年度比△1.4パーミルの1000分の9となりました。

 健康保険組合の財政は、根本的には高齢者医療制度の抜本改革無くして好転は望めませんが、当健保組合といたしまして、少しでも健全化が図られるよう配意してまいりたいと考えております。

 保険事業について、疾病予防の観点から全般的に見直しを図り皆さんから要望の強かったVDT検診、インフルエンザ予防接種を取り入れました。また、レセプトの点検等医療費の適正化対策の強化についても引き続き努力してまいりますので何卒ご理解、ご協力の程お願い申し上げます。

 なお、平成13年度の共済会の事業につきましては、前年度と同様の事業を基本としております。皆さんの共済会としてより有意義な事業運営を図るため努めてまいりますので、何かお気付きのことがありましたらお気軽にご意見等をお寄せ頂きますようお願い申し上げ新年度にあたってのご挨拶といたします。


平成13年度の収入支出決算

    一般勘定(健康保険)   介護勘定(介護保険)
収入総額 13億4,724万円 4,689万円
支出総額 13億3,158万円 4,613万円
収支差引額 1,566万円 76万円
 
決算残金処分内訳
一般勘定  
繰 越 金 15,657千円
介護勘定  
別途積立金 761千円

 当健康保険組合の平成13年度決算が、去る7月1日開かれた組合会で熱心にかつ、慎重に審議の結果全員一致のうえ承認されましたのでお知らせいたします。

 13年度は前年度と同様、予算編成時から厳しい状況のなか、少しでも財政の健全化を図るように総力を挙げて取り組んできましたが、本年度は本人・家族ともに高額入院医療費が激増し、あわせて老人保健拠出金等が前年に引き続き高負担を強いられていることから実質的に約140,000千円の赤字となりました。

 収入では、みなさんと事業主に納めていただいた保険料が1,150,703千円で収入全体の85.4%となっております。

 一方、支出では、みなさんやご家族の方々が病気やけがをしたときの医療費、各種現金給付費等に充てられる保険給付金は支出全体の48.2%、老人保健等拠出金は42.0%を占めており、平成13年度は実にこの合計額のみで前年と同様に保険料収入額を上回るという異常状態になってしまいました。なお、健康診査を中心とした保健事業費は、前年と概ね同額で推移しており、支出全体では4.6%となっております。

 また、介護勘定は制度2年目を迎え、前年度に一般勘定から借入れた3,000千円も清算し、順調に推移しており、今後の支出増に伴う積立金も720万円程となりました。

◆決算概要表◆
単位=千円
 
◆一人当収入◆
単位=円
 
◆一人当支出◆
単位=円

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