健保だより2001年1月号
● 健保だより 2001年1月号
・新年のごあいさつ | ・第53回理事会 | ・介護保険料率 | ・健康保険、ここが改定 |
・ことわざ健康辞典 | ・システム協第14回ソフトボール大会 | ・健康保険組合事務局の体制 | ・個人別医療費 任意継続被保険者の最高標準報酬月額 |
新年のあいさつ 北海道コンピュータ関連産業健康保険組合
理事長 中村 力新しき21世紀の幕開け、新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましても、ご家族そろって例年とは違った厳粛な想いで新春をお迎えのこととご拝察申し上げます。
21世紀が明るく喜びの多い世紀になるよう心から祈念いたす次第です。
さて、昨年は介護保険制度がスタートし、老人医療費の抑制が図られるものと期待されましたが、当健保組合においてはその影響は皆無に等しく、財政悪化の要因が残り大変危惧いたしております。
また、昨年7月に予定されていました健康保険法の改正も、ようやく暮れに成立し、今後に向けての抜本的な制度整備が進められていくものと心から期待いたしております。
依然として景気浮揚の見通しが薄く、少子高齢化の進行が当然の様な状況の中、社会・経済に陰りを与えており、健康保険組合の財政は大変厳しい見通しとなっております。
当組合においても、平成12年度は老人医療費の財政負担である老人保険拠出金、及び一般医療費も増加傾向にあり、これらの支出が保険料収入の実に90%以上になると見込まれ、事業運営にも支障をきたしかねない状況が予測されます。
疾病予防の一環として、当組合では、健診費の一部を補助しておりますので、是非ご夫婦で健康審査を受けられ健康管理をしていただきたいと思います。このことは一人ひとりの幸せでもあり、強いては健保組合の医療費支出の軽減となり保険料率の抑制にも繋がることと考えております。
終わりに、平成10年4月発足した共済会は、高額療養費負担金貸付事業、家庭常備薬等の助成、海外旅行等の助成、演劇・音楽鑑賞の助成など組合員の福祉向上を目的として取り組んでまいりました。
今後とも、皆様の要望に沿った事業展開を心がけていきたいと考えておりますので、お気軽にご意見、ご要望をおよせ頂く等ご支援の程をよろしくお願いいたします。
本年も被保険者ならびに、ご家族の皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
理事長
常務理事
選定理事
〃
互選理事
〃
〃
〃
選定議員中村 力
渋谷 俊雄
大谷 勇
松井 文也
小林 悦郎
有田 学
村上 由彦
平島 孝敏
福田 教男選定議員
〃
〃
〃
互選議員
〃
〃
〃
〃高橋 昭憲
布田 治
小池田 克弘
黒澤 秀行
三河 征子
新覚 地治
渡辺 常雄
浜出 隆子
桑原 純一
(順不同)
●開催日 平成12年12月1日(火) 11時00分 ●開催場所 札幌全日空ホテル 23階 桂の間 ●出席理事 8名 ●関係者 5名 ●議事事項
1.平成12年度 上半期の事業実施状況について
2.介護保険について
3.その他
●会議状況
「議事1」については、医療費支出の増加傾向等厳しい財政状況であるが、総体的支出としては概ね予算どおりの執行結果が見込まれると報告されました。
「議事2」については、健康保険法が改正されたことに伴い、今後の介護保険料率の設定と介護保険勘定の収支見通しが報告され、理事の皆さん方の活発熱心な意見交換が行われました。
第53回理事会のもよう
・介護保険料率
1月分以降は1,000分の10.4になります。
当健康保険組合(40歳から65歳未満の被保険者等)の介護保険料率は1,000分の6.2で扱われてきました。
今般、予定されていた健康保険法の改正が成立し平成13年1月施行となりました。
ついては、当健康保険組合の介護保険料率は、平成12年7月に予定されていた1,000分の10.4が改正法施行の13年1月から摘要されることとなります。(実際には、2月分給与差引分からとなります)
なお、65歳以上の被保険者で、40歳以上65歳未満の被扶養者を有する者も特定被保険者となり、介護保険料を納めることとなりました。
また、次年度の介護保険料率は、組合会の開催を待ってお知らせすることとなります。
<保険料に関する事項>
◆標準報酬の下限の改定
厚生年金保険と同様に標準報酬の下限が98,000円に引き上げられます。
現 行 改 正 標準報酬の下限 92,000円 98,000円 ◆保険料率の上限の見直し
一般保険料(健康保険料)と介護保険料の合計に適用されている保険料率の上限(1,000分の95)が一般保険料だけに適用されます。
現 行 改 正 一般保険料率+介護保険料率≦1,000分の95 一般保険料≦1,000分の95 ◆育児休業中の保険料の免除
厚生年金保険に準じて、育児・介護休業期間中の保険料については、従来の被保険者負担分の免除に加え、事業主負担分も免除されます。◆介護保険料(特定被保険者)
65歳以上の被保険者についても、40歳以上65歳未満の被扶養者(介護保険第2号被保険者)を有する者は、介護保険料の納付が必要となります。<給付に関する事項>
◆高額療養費の自己負担限度額の見直し
低所得者と一般以外に上位所得者の区分が設けられるほか、自己負担限度額について患者がうけた医療サービスの費用が反映されるように設定されます。低所得者の限度額、多数該当については従来どおりの扱いとなります。
<自己負担限度額/月> 現 行 改 正 低所得者 35,400円 現行どおり 一 般 63,600円 63,600円+(医療費-318,000円)×1% 上位所得者 121,600円+(医療費-609,000円) ×1% ※多数該当(4回目からの自己負担限度額)の一般37,200円、低所得者24,600円は据え置かれ、上位所得者の場合は70,800円。多数該当は医療費の1%負担は求められません。
◆入院時食事の標準負担額の引き上げ
近年の家計における食費の変化にふまえ、入院時の食事療養にかかる標準負担額が20円引き上げられます。低所得者については据え置かれます。
現 行 改 正 標準負担額 1日 760円 1日 780円 ◆傷病手当金と老齢厚生年金等との給付調整(平成13年4月実施)
任意継続被保険者や資格喪失後も継続して傷病手当金の支給をうけている人が、老齢厚生年金等を受給している場合、傷病手当金は支給されなくなります。老齢厚生年金等の額が傷病手当金の額を下回る場合は、その差額が傷病手当金として支給されます。◆老人保険一部負担等の改正事項
現 行 改 正 通院 1日 530円
(月4回まで)△病院=定率1割(月額上限=200床未満 3,000円、200床以上 5,000円)
△診療所=定額(1日 800円・月4回まで)と定率1割(月額上限= 3,000円) との選択制
*院外処方の診療所・病院では別の月額上限が設定。薬剤一部負担金 現行の臨時特例処置が廃止されたうえで廃止 入院 1日 1,200円
(低所得者の老齢福祉
年金受給者 1日 250円)定率1割(月額上限=一般 37,200円、低所得者 24,600円、低所得者の老齢福祉年金受給者 15,000円、長期特定疾病患者 10,000円) 老人訪問看護の基本利用料
1日 250円定率1割(月額上限= 3,000円)と定額(1日 600円、月5回まで)との選択制 ※同一世帯で複数の老人が入院した場合の高額医療費が創設されます。1ヶ月の自己負担限度額は 37,200円(30,000以上を世帯合算)、低所得世帯 24,300円(21,000円以上を世帯合算)。
【足寒うして心を傷む】
「民の怨念を傷む」と続きます。中国は清の時代に出版された「古詩源」という書物が出典。体も国家も、末端というか下じもの国民を粗末にあつかうと、亡びるぞという警告です。もっとも、足を冷やすと直接心臓が悪くなるかどうかは別として、全身の健康上良くないことは、日常的に実感することろです。逆にカゼを引くなど体調を崩すと、熱があるのに足が寒いこともよく経験します。それで昔から、健康には「頭寒足熱」が良いといわれてきました。なのに、現代生活をふり返ると、夏は冷房で体を冷やし、冬は過剰暖房で頭が熱い割に足元は冷え冷えという状態になりがちです。
そこでこれからの寒い季節は、家庭でも職場でも暖房は摂氏22度までにおさえ、かわりに足元を暖かくすることが必要です。最近の暖房器は、足元を暖めるものや床暖房がふえているようですが、古い器械でも扇風機を利用して、温風を下へ送るなど工夫をしてはいかが。とくに女性の冷えは深刻です。この冬はミニスカートよりも厚手のスラックスを流行させたいものです。
システムハウス協会主催、北海道コンピュータ関連産業健康保険組合協賛の今年の大会は、例年のユックミンタル球場がオートキャンプ場となったことから使用できなくなり、9月30日(土)に北洋銀行月寒グランドに於いて、精鋭6チームが集いなごやかな中にも熱い戦いが繰り広げられました。
なお、熱戦を繰り広げた大会の結果は次のとおりでした。
優 勝(株)ビーユー電研 準優勝(株)ビー・ユー・ジー(男子) 第1位(株)アジェンダ 第2位北海道電子機器(株) 第3位(株)データクラフト 第4位(株)ビー・ユー・ジー(女子)
北海道電子機器の攻撃
優勝:ビーユー電研チーム
平成12年11月1日付、事務局体制の欠員補充が行われ、松井康唐が職員として採用され勤務いたしております。
次のとおりの体制で事務を行いますので引き続きよろしくお願いいたします。
平成12年3月~12年8月の上半期(6月間)の一人あたり高額医療費と主要病名は次のとおりです。
被保険者(本人) 順位 医療費(円) 主要病名 1 3,726,442 心筋梗塞 2 2,874,080 慢性腎不全 3 2,689,170 慢性腎不全 4 2,192,922 急性B型肝炎 5 1,853,360 脳出血 6 1,425,568 尿管結石 7 1,143,328 心不全 8 1,072,752 切迫早産 9 606,744 面性副鼻腔炎 10 538,268 甲状腺腫瘍 上記平均額 1,812,263
被扶養者(家族) 順位 医療費(円) 主要病名 1 4,245,440 心室中隔欠損症 2 2,233,100 小人症 3 1,963,368 洞機能不全症候群 4 1,759,448 直腸ガン 5 1,395,952 リンパ腫 6 1,327,664 脳動静脈奇形 7 1,306,802 肺ガン 8 1,036,454 膝内側副靭帯損傷 9 957,030 新生児高ビリルビン血症 10 616,916 腎ガン 上記平均額 1,684,317
・任意継続被保険者の平成13年度最高標準報酬月額が決まりました
任意継続被保険者の標準月額は、資格喪失時の月額が適用されますが、最高標準報酬月額は健康保険法第3条第10項の規程により平成12年10月31日における当組合の全被保険者の平均標準報酬月額とし、翌年4月1日より適用することとなっております。
従って、当組合の任意継続被保険者の最高標準報酬月額は前年度と同額の32万円と決定され、平成13年4月1日より適用されることとなりました。
・新年のごあいさつ | ・第53回理事会 | ・介護保険料率 | ・健康保険、ここが改定されました |
・ことわざ健康辞典 | ・システム協第14回ソフトボール大会 | ・健康保険組合事務局の体制 | ・個人別医療費 任意継続被保険者の最高標準報酬月額 |