● 健保だより 99年4月号

・新年度にあたり ・第31回組合会 ・平成11年度収入支出予算 ・平成11年度保険事業

新年度にあたり

北海道コンピュータ関連産業健康保険組合
理事長
 中村 力

 平素は、健康保険事業と組合運営に多大のご理解、ご支援を賜り感謝を申し上げる次第でございます。
 昨年度は事業主ならびに組合員皆様の格別なご協力により事業も円滑に推移いたしました。収支決算状況などは、出納整理期が終わった段階で改めてご報告いたします。
 平成12年度までに医療保険制度の抜本改革を行うことを前提に平成9年9月、患者自己負担の引き上げを中心とした制度改革が実施されましたが、一時的に伸びは低下したものの一年後には元の伸び率に戻り医療費が増加している状況にあります。
 人口の高齢化に伴い、医療費の伸びと経済成長の伸びとの不均衡が拡大しているなかで、抜本的な改革を行い将来にわたって安定した制度を確立する必要があります。
 このため現在、平成12年度改革の実施を目途に医療審議会、医療保険福祉審議会等の関係審議会で、医療報酬体系、薬価制度、高齢者医療制度、および医療提供制度の見直しについて見当を進めており改正法案の今国会での成立が期待されるところであります。
 皆さんも新聞、テレビの報道で既にご存じですが、平成12年4月から「介護保険制度」が実施されます。
 運営主体は市町村ですが、その財源は保険料と公費負担によりまかなわれるため40歳以上の国民にあらたに介護保険料としての負担を義務づけています。
 とりわけ、保険料の負担について申し上げますと

1.65歳以上を「第1号被保険者」といい個人の所得に応じた段階的な定額保険料が各市町村毎に設定され、納入する事になりますが、年金受給者で月額3万円以上の方は、年金から天引きされます。

2.40歳以上65歳未満を「第2号被保険者」といい、保険料は健保組合で健康保険料と一緒に徴収し、被保険者の標準報酬月額に介護納付金総額を元に算出した介護保険料率を乗じて計算されます。

 介護保険制度の実施まであと1年、大部分の事業所におかれましては、給与計算など電算処理されているため。プログラムの変更等の予算措置が必要かと思います。
 医療費、老人保健拠出金等の増加により大変厳しいなか、疾病予防における健康診査等は交代しないように対処してまいりますのでご理解とご協力をお願い申し上げます。


・第31回 組合会

●開催日 平成11年2月18日(木)10時30分
●開催場所 札幌グランドホテル 別館4階 こまくさ
●出席議員 13名
●関係者 5名

●審議事項
 1.平成10年度つい加工性予算について
 2.平成11年度事業および収入支出予算について
 3.平成11年度支出予算同一款内の項間の流用について
 4.組合規約の一部改正について
 5.報告案件(事業所の編入、削除について)

●審議状況
 議案について1~5まで慎重に審議の結果、全員一致で承認されました。

 第31回組合会の模様


・平成11年度 収入支出予算が決まりました

総額11億8,529万円

伸び悩む保険料収入
保険給付費と老人保健拠出金等で保険料収入の87%

 北海道コンピュータ関連産業健康保険組合の平成11年度事業と収支予算が去る2月18日(木)に開催された第31回組合会において、審議決定されました。
 依然として経済低迷が長引くなか、コンピュータ関連の業界は、バブル崩壊後事業の縮小、経費削減に寄る人員整理などで毎年減り続けていた被保険者数も微増の傾向を示してまいりりました。
 事業運営の収入源である保険料収入の基礎となる年間平均被保険者数は、3,528人で1%増、平均標準報酬月額は北海道経済の不況を反映して伸びは期待できず、前年度と同額の313,712円を見込み、収入全体の93.9%を賄っています。
 一方支出では、皆さんが病院等にかかったときに医療費として支払われる保険給付費では、ご存じの通り一昨年9月から医療費改定により一部負担金が増額されましたが、その影響度は少なく、とくに家族の入院医療費が大幅にのびているため、10.7%増の5億8,832万円を計上、支出全体の49.6%となっています。
 また、老人医療費の増加により年々増え続ける老人保健等拠出金負担は前年度より約2,600万円多い4億4,281万円で約37%を占め、組合財政を圧迫しています。
 疾病予防を中心とした保険事業費には6,222万円を計上、人間ドック等各種健康診査の補助額は前年と同額としたほか、契約保養施設・JTB契約保養施設利用の補助については利用度などを勘案した結果休止することになりました。

科目
収入予算額
科目
支出予算額
健康保険料
1,112,812
93.89%
事務費
51,418
4.34%
調整保険料
15,935
1.34%
保険給付費
588,322
49.64%
繰入金
47,800
4.03%
法定給付費
584,668
49.33%
財政調整事業交付金
2,370
0.20%
附加給付費
3,654
0.31%
国庫負担金収入・他
1,059
0.09%
拠出金
442,809
37.36%
雑収入
5,316
0.45%
老人保健拠出金
351,294
29.64%
     
退職者給付拠出金
91,515
7.72%
     
保険事業費
62,222
5.25%
     
財政調査事業拠出金
15,936
1.34%
     
還付金・連合会費・積立金
3,279
0.28%
     
その他
3,000
0.25%
     
予備費
18,306
1.54%
合計
1,185,292
100.00%
合計
1,185,292
100.00%


・平成11年度保険事業

★契約体育施設

費用の一部を利用券により補助されますが、契約施設を利用するときに、健保組合に電話または文書、FAX等で必要枚数を請求し利用券の交付を受けて下さい。

TEL:011-222-0500
FAX:011-222-0023

対象者・・・被保険者・小学生以上の被扶養者
補助金額・・・1,000円
利用回数・・・1人につき年1回利用できます。
利用方法・・・保険証の記号番号、氏名等を必ず記入し、契約施設の窓口に提出して下さい。
※利用する費用が補助額に満たない場合は、補助の対象になりません。

利用施設一覧

利用施設名
住所
利用施設名
住所
定山渓ビューホテル 札幌市定山渓 ルスツ高原ホテル 留寿都村泉川
洞爺パークホテルサンパレス 壮瞥町壮瞥温泉 ホテルMtレースイ 夕張市末広町
洞爺パークホテル 洞爺湖温泉町 Mtレースイスキーリゾート 夕張市末広町
ニュー阿寒ホテル 阿寒町阿寒湖畔 スポーツクラブジップ 札幌市北区
阿寒ビューホテル 阿寒町阿寒湖畔 サホロリゾート 上川郡新得町
湯本 啄木亭 函館市湯川町 登別万世閣 登別市登別温泉町
北湯沢湯本名水亭 大滝村北湯沢温泉町 洞爺湖万世閣 洞爺湖温泉町
大規模年金保養基地 グリーンピア大沼 森町赤井川 定山渓万世閣ホテルミリオーネ 札幌市定山渓

★契約保養施設・JTB契約保養施設は休止

 宿泊のための契約保養施設・JTB契約保養施設利用の補助については、利用度を勘案した結果、休止する事になりました。

 ※平成11年度から「共済会」より補助が受けられます。


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