健保だより2007年7月号

2007年7月(第78号)

・平成18年度収入支出決算

・平成20年4月から医療制度がかわります

・第52回組合会 事業所編入・削除

・目指そう・脱タバコ禁煙にチャレンジ

 北海道コンピュータ関連産業健康保険組合の平成18年度事業と収入支出決算状況(一般・介護)について、去る7月9日(月)開催された第52回組合回において審議され、全員一致のうえ承認決定されました。
 賞与支給額が伸びたこと等から保険料収入が増となり、また老人保健等拠出金は相変わらず厳しい負担ではあるが、医療費が減少した事等により18年度決算は、8千万円強の決算残金を得ることとなりました。
 収入では、事業主とみなさんに納めていただいた保険料が16億8,610万円で、収入全体の96.7%を占めています。
 一方支出では、みなさんやご家族の方が病気や怪我をしたときの医療費及び傷病手当金や出産育児一時金といった各種現金給付等に充てらる保険給付費は支出全体の49.9%、老人保健等の拠出金は39.9%を占め、これらの合計額は約14億9千万円となり、保険料収入の88.4%となっております。
 健康診査を中心とした保健事業では、支出全体の5.0%となっております。
 介護勘定につきましては、当組合が国に納付する介護給付費が1億453万円で、昨年度より1.541万円の増となっております。全国的に介護保険の利用者が増えたこと等により、保険料負担が年々増額となっております。



単位=千円
科 目収入決算額科 目支出決算額
保 険 料 1,686,105 96.70% 事 務 費 56,201 3.38%
保険給付費
法定給付費
付加給付費
828,304
825,092
3,212
49.89%
49.70%
0.19%
調整保険料 27,052 1.55%
財政調整事業交付金 23,797 1.36
拠 出 金
老人保健拠出金
退職者給付拠出金
662,677
392,777
269,900
39.91%
23.66%
16.26%
国庫負担金収入・他 1,512 0.09%
雑 収 入 5,123 0.29% 保健事業費 82,732 4.98%
財政調整事業拠出金 27,050 1.63%
      連合会費 1,178 0.07%
積立金繰入 607 0.04%
そ の 他 1,557 0.09%
合  計 1,743,589 100.00% 合  計 1,660,306 100.00%



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☆「新たな高齢者医療制度」が創設されます
  • これまで原則75歳以上を対象とした、各医療保険者間の財政調整事業である老人保健制度が平成20年3月をもって廃止されます。
  • また、被用者保険OBを対象とした、退職者医療制度も同様に廃止されます
    (ただし経過措置として、対象年齢を現行の75歳未満から65歳未満として平成26年度まで存続)
  • 平成20年4月からは原則75歳以上を対象とした、これまでの医療保険制度とは独立した後期高齢者医療制度が新たに創設されます
  • また、65歳から74歳までを対象とした、前期高齢者医療制度も同時に創設されます。前期高齢者医療制度は後期高齢者医療制度とは異なり、老人保健制度のような各医療保険者間の財政調整がされます
 
     




     
 
☆健康保険料が「基本保険料」と「特定保険料」に区分されます
  • 健保組合の収入の大部分は、事業主と加入者が納めている健康保険料(一般保険料・以下略)です。その支出は様々ですが、大枠にすると上図のように「健保組合の運営と加入者にかかる費用」、「高齢者の医療を支えるための費用」 --- の2つに分けることができます
  • 現行では健康保険料が、どのような割合でこの2つの費用に使われているのかが分かりにくくなっています。そこで平成20年4月より、新たな高齢者医療制度が創設されるのに伴い、収入に対する支出の使途が明確になるように、健康保険料が「基本保険料」と「特定保険料」とに区別されることになります
  • 健保組合は事業主に対して、健康保険料を徴収する際に、基本保険料額および特定保険料額の内訳を示すこととなります。また、事業主に対しては、加入者の給与明細に記載するなどして、基本保険料額および特定保険料額の内訳を示して徴収することが望ましいとされています
 
     


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開催日 平成19年7月9日(月)11時 出席議員 16名
開催場所 ホテルオークラ札幌 3階チェルシー 関係者 2名
審議事項
  1. 平成18年度事業及び収入支出決算について
  2. 平成18年度支出予算同一款内の項間の流用について
  3. 理事長専決事項について
  4. 組合規約の一部改正について
  5. 諸規定の追加及び一部改正について
審議結果
 議案1から5まで原案どおり承認されました。

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 北海道は1年中で一番美しい季節を迎えています。全国のコンピュータ関連産業の皆様、それぞれに良い季節をお迎えでしょうか?

 さて今回はタバコの話をします。タバコの危険性については、皆様すでにご承知のことでしょう。5月に厚生労働省から平成17年の国民健康・栄養調査の結果が発表されました。その中で、喫煙の状況ですが、男性の喫煙率が初めて4割を切るとありました。男性39.3%・女性11.3%です。男性は昭和61年の調査以降初めて4割を下回り、男性は減少傾向、女性は横ばい傾向です。年齢的には男女とも20~30歳代が高く、男性は約5割、女性は約2割が喫煙をしています。

 

COPDは慢性閉塞性肺疾患の略です。
 先日ある新聞社主催の健康フォーラムで、喘息とCOPDの講演がありました。その中で、長年の喫煙者にとって要注意の病気喘息とCOPD。この二つの病気が今、大変増えています。
 少し古い話になりますが、札幌冬季オリンピックで活躍された、スキー・ジャンプ70メートル級金メダリスト笠谷 幸夫さんがCOPDの治療を受けているとのことでした。
 笠谷さんはタバコを25年間、ほぼ毎日20~30本吸っていたそうです。笠谷さんは5年前から息切れが激しくなり、COPDの専門医の治療を現在受けているとのことでした。喘息もCOPDもタバコが一番の原因です。
 COPD患者は増加しており、WHOの統計によると、全世界の死亡原因の中でCOPDは1990年に第6位だったのが、2020年には第3位になると予測されています。COPDはタバコを吸い始めてから30年以上で発症するので、現在タバコを吸っている方は……多くの喫煙者はまだ間に合います。禁煙しましょう。
 昨年の7月から禁煙は保険治療が可能になりました。辛い禁煙をするより、微量のニコチンを補充して禁断症状を和らげるニコチンパッチやニコチンガムを上手に活用されることをお勧めします。禁煙外来や主治医にご相談ください。
(ニコチンガムは薬局で購入できます。ニコチンパッチは病院で処方されます)

保健師 英 雅子


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