健保だより2000健保だより2000年10月号

● 健保だより 2000年10月号

・健康で明るい職場と家庭をつくりあげよう ・10月分から保険料 新しい標準報酬月額で負担 健康診断で死亡率が低下
・お医者さんにかかったら領収書をもらいましょう。 ・第17回HSAソフトボール大会  

健康で明るい職場と家庭をつくりあげよう

あなたがつくる 自分の健康

 10月は健保連及び健康保険組合が定めた健康強調月間です。
 この行事は、健康づくりに関する各種事業の実施を通じて、皆さんの健康保持・増進を図るとともに、広く全国民が自らの健康について関心を高め、健康で明るい職場と家庭をつくりあげることを目的に毎年実施しているものです。

 皆さんも、さわやかな気候にめぐまれ、からだを動かすのが心地よいこの季節に、健康について大いに考えてみましょう。そして、これからの長い人生を楽しく過ごすためにも、自分にあった健康づくりを見つけ出して実践しましょう。自分の健康をつくるのはあなた自身です。

取り組もう 無理せずできる健康習慣
 健康は一朝一夕に得られるものではありません。規則正しい日々の健康習慣によって築かれそして保たれるものです。日頃不規則な生活を送っている人は、自分の生活習慣を見直してみましょう。そして、充分に睡眠をとる、きちんと朝ご飯を食べる、間食はしない、適度に運動する、お酒は適量にひかえる・・・など無理せずできるものから始めてみましょう。習慣になればしめたものです。すでにいろいろ健康習慣が身についている人は気をゆるめずに続けましょう。

○外に出て 歩く楽しみ 習慣に
 歩くことはいつでもどこでも気軽にできる運動です。歩くことは心肺機能を高め、成人病の予防や治療に良い効果をもたらします。一日一万歩は歩きたいものです。しかし、それだけの歩数をこなすことは結構大変です。できれば、楽しみながら歩く習慣を身につけたいものです。休日だからといって家でごろごろしていないで外に出て大いに歩きましょう。自分の家のまわりにも普段あまり歩いたことがない場所が結構あるはずです。そういうところを選んで歩いてみるのもいいでしょう。今まで気づかなかった新しい発見に出会うこともあります。

○ 食卓に 家族の笑顔 もう一品
 健康なからだを保つためには、食生活はひじょうに大切です。バランスのよい食生活のために、一日30品目を目標に食べようといわれています。是非実践を心がけてください。
 ところで、それとは別に、食卓に家族の笑顔をもう一品、こころの栄養として加えたいものです。仕事のつきあいや、塾がよいなどで家族が一緒に夕食をとることが少なくなりましたが、できるだけ家族そろって食事をする機会をつくりましょう。健康で心にゆとりのある生活がおくれるのは明るい家庭があればこそ。明るい家庭は家族みんなで一緒に食事をするところから始まります。

○ 毎日実践 食後の歯磨き
 世界一の長寿国日本にすむ私たちは人生80年の時代を生きています。しかし歯の寿命はそれに比べるとずっと短く50年の時代が続いています。永久歯は28本ですが、20本以下になると急速にかむ力が衰えます。一生おいしく食べられるように歯を大切にしたいものです。そのために、しっかり歯を磨く習慣を身につけましょう。
 歯は食べた後に磨くのがもっとも効率的です。できれば毎食後磨きたいところですが、なかなかそうはいかないものです。あまり窮屈に考えず、一日のうちでていねいに磨ける時間を自分で決めるとよいでしょう。朝、昼の食後は忙しいので簡単でも、夜は時間をかけてしっかりと磨くなど、工夫しましょう。

○ エイズ あなたの理解で予防と共生
 昨年1年間に厚生省に報告されたHIV感染者は530人、エイズ患者は300人でいずれも過去最高でした。エイズは確実に広がりをみせています
。いま私たちに求められていることは、エイズを正しく理解し、感染を広げないようにすることであり、HIV感染者やエイズ患者をサポートしていくことです。差別、偏見を持つことなく一人ひとりが正しい知識をもち、HIV感染者やエイズ患者と共に生きていけるような社会を築いていきましょう。

当面の健康保険組合事務局の体制

 昨年8月から勤務されていました阿部智子さんが寿事をひかえ、8月末をもって退職いたしました。
 後任が決まるまで、当面次のとおりの体制で事務をおこなうことといたしましたのでよろしくお願いいたします。


・10月分から保険料 新しい標準報酬月額で負担

 当健康保険組合は、皆さんや家族の方が業務外の病気をけがで受信したときの医療費、各種現金給付費、支出全体の3分の1を占める老人医療費の拠出金、また病気の予防、健康づくり等の事業を行っています。
 これらの事業の財源は、皆さんと会社(事業主)から毎月納めて頂いている保険料です。

◆標準報酬にあてはめて決定

 保険料は、標準報酬という標準になる月額を定め、皆さんの給料をこれにあてはめて保険料や傷病手当金、出産手当金の計算ができるようになっています。

◆定時決定(算定基礎届)

 皆さんの標準報酬は、毎年1回事業主から提出される算定基礎届により5月・6月・7月に支払われた給料を平均した額をもとに標準報酬月額表に当てはめて決められます。
 決められた保険料は原則として、その年の10月1日から翌年9月30日までの1年間適用され毎月の給料から差し引かれます。
 当組合の健康保険料率は現在85/1000で、皆さんと会社が折半で負担し、ボーナスからの保険料は徴収しておりません。
 なお、介護保険料率は6.2/1000となっています。

 (保険料の計算例)
 
※標準報酬月額等は事業主から通知されることになっております。
   5月6月7月3ヶ月間の給料の平均額が250,000円の場合
   標準報酬月額 260,000円で17等級となります。
   1ヶ月の保険料 260,000円×85/1000=22,100円
   皆さんと会社が毎月11,050円ずつ負担
   なお、介護保険料納付者は、 別に、皆さんと会社が毎月806円ずつ負担

保険料の控除は11月から

 保険料の控除は、当月支払われる給料から前月分の保険料を控除することとなっていますので、新しく決定された標準報酬月額による保険料は11月に支払われる給料から控除されます。

◆随時改定された方

 昇進などで毎月もらう給料に大幅な変動(2等級以上の差)があったときはその都度標準報酬月額が改定されますが、8月、9月、10月のいずれかの月で改定された場合と7月1日以降に入社された方は、定時決定は行わず原則としてそのまま翌年の9月30日までの標準報酬月額となります。


・健康診断で死亡率が低下 -未受信者の3割~4割減-

 毎年行われる健康診断を面倒だと思っていませんか。健康診断を受けると死亡率が低下する、しかも3~4割も下がるとしたら・・・。
 健康診断を受診することは病気の早期発見、早期治療を可能にします。それでは実体として、死亡率にどれくらの影響を与えるのでしょうか。このたび千代田生命保険相互会社がそれについて調査を行いました。同社では、一般に知られている健康診断の予防医学的な効果を、直接測定した調査は世界的にみて初めてではないかとコメントしています。
 調査では、2年以内の健康診断受診と、1年以内の喫煙についての有無を訪ねた結果をもとに、「健康なし」の場合の死亡率を100として指数化しました。まずは、「喫煙なし」のグループについて、健診受診の「あり」と「なし」とで比較してみると「健診あり」のほうが死亡率が低く男性では62、女性では68です。
 次に「喫煙あり」のグループについての比較では、女性の「健診あり」の死亡率が64となっていますが男性はほとんど差がみられませんでした。しかし、喫煙している男性については、健康診断の効果を実証できなかったとはいえ、樹脂したほうがよいのは言うまでもありません。
 健康診断の受診状況をみると20代~50代までの勤労世代では、全体的に受診率が高く、おおむね8割を越えます。また、受診率は年齢に比例して高くなる傾向があります。女性は男性より受診率が低く、とくに職業についていない人が低くなっています。
 年齢別の喫煙率は、若い世代ほど高くなっています。性別では、女性の喫煙率は男性の半分でした。

■年に一度は必ず健診を!!■

 家族の皆さん今年の健診は済みましたか?
 当組合では、疾病予防の一環として被保険者、被扶養者の皆さんの健診に対して費用の一部を補助しています。
 健康な心身を永く維持していくためには、予防、早期発見、早期治療が重要です。

健診種目 健診対象者 補助金額
人間ドック(A) 35歳以上の被保険者・被扶養者 35,000円
人間ドック(B) 30~34歳の被保険者・被扶養者 20,000円
生活習慣病予防健診 29歳以下の被保険者・被扶養者である妻 10,000円
婦人科検診 被保険者・被扶養者で年齢の制限なし
検査方法 乳ガン(触診) 子宮ガン(細胞診)
5,000円
※契約健診機関、健診の申込方法等は、健保だより4月号を参照してください。

・お医者さんにかかったら領収書をもらいましょう。

 高齢化が進みお年寄りの割合が高まるにつれて医療費が増えていくのはある程度やむを得ないことです。しかし、だからといって際限なく医療費が増え続けていくのでは私たちの負担できる範囲を超えてしまいますし、医療保険制度もなりたたなくなる心配があります。医療費は国民みんなが公平に負担するシステムを築いていくと同時に、一人ひとりができる限り医療費の無駄をなくしていく努力を怠ってはなりません。
 そのためには私たちは一体どんなことができるでしょうか? 医者にかかったら領収書をもらうのもその一つの方法です。医療機関では患者の立場は弱いものです。なかなか言いづらいかもしれません。でも、勇気を出して「領収書を下さい」と言ってみましょう。病気やけがにかかった治療費の内訳を知ることは、医療というサービスを受けてお金を払っている私たちの当然の権利です。薬代がいくらか、どのような検査をしたかといったことをしっかり把握しておくことは病気と向き合う意味で大切なことです。ですから、単なるレシートではなくて、明細付きの領収書をもらいましょう。ちゃんとした普通のお医者さんならばきちんと対処してくれるはずですし、私たち医療を受ける側がきちんと取組む姿勢を示すことによって、お医者さんとの信頼関係が強まることも考えれられます。
 健康保険組合では、年に一度皆さんに[医療費通知」をお送りすることとしております。自分が払ったお金以外お医療費がいくらかかっているのか知ることができます。もし、疑問な点がありましたら健保組合に連絡してください。間違い請求や不正請求の発見に結びつくこともあります。
 診療内容のわかる領収書の発行の促進は次期診療報酬(医療費)改定までの検討課題にも挙げられています。速やかに実現がはかられるよう皆さんも領収書を要求して「一人でできる医療革命」を是非実行してください。

・第17回HSAソフトボール大会

 9月9日(土)豊平川雁来健康公園において、北海道コンピュータ関連産業健康保険組合協賛のもと、HSA恒例のソフトボール大会は、例年を上回る16社17チームが参加し、盛大に開催されました。
 当日の天気予報は「昼から降水確率50%」ということで、空模様を気にしながらのプレーボールでしたが、雨雲の機嫌を損なうことなく、早朝から薄暮にかけて熱戦が繰り広げられました。
 トーナメント方式で開催された大会は、日頃のストレスを発散させる白熱した好ゲームが続き、家族の皆さんも大いに盛り上がっっていたようです。
 ただ、参加チーム数が多かったため1日で何試合も戦う「強行日程での試合」に終始し、選手の皆さんは多少バテ気味であったかもしれません。
 参加チームの皆さんはじめ担当の交流委員会の皆さん・・・お疲れさまでした。

優 勝
(株)日本システムコンサルタント Bチーム
準優勝
北洋システム開発(株)
第3位
パナソニックエンジニアリング(株)北海道PE社
第4位
(株)ブリッジ


・健康で明るい職場と家庭をつくりあげよう ・10月分から保険料 新しい標準報酬月額で負担 健康診断で死亡率が低下
・お医者さんにかかったら領収書をもらいましょう。 ・第17回HSAソフトボール大会  
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