● 健保だより 98年7月号

・常務理事就任挨拶 ・事務長就任挨拶 ・平成9年度の収入支出決算
・決算概要・一人当収入支出 ・共済会説明会が開催されました ・毎年決め直す定時決定(算定基礎届

・常務理事就任挨拶

北海道コンピュータ関連産業健康保険組合
常務理事
渋谷 俊雄

初夏の候、皆さまにはますますお清栄のこととお喜び申し上げます。

このたび、4月1日をもちまして、当健康保険組合の常務理事に就任し過日理事会において承認されました。

当健康保険組合は昭和63年に設立され、早や10年を経過しました。

当時は、設立準備委員会を設置し、そのメンバーには中村理事長はじめ数人の方が現在も当組合の役員をされており、
その時の行政側の担当者であった私としては、懐かしさと委員の皆様の熱意情熱等が脳裏をかすめた次第です。
そういった私を常務理事に迎え入れていただいたことは、中村理事長はじめ役員、事業主の皆様に感謝するとともに
喜びにたえない次第です。

しかし、健康保険組合を取り巻く情勢は非常に厳しいものが有ります。

その大きな要素の一つとして、老人保険の拠出金の問題です。

当組合の10年度の予算を見た時に退職者給付拠出金も含めると年間4億2千万円強の負担を計上しております。
この額は年間保険収入の38.7%になり、約4割にあたります。
さらに今国会において、この拠出金の負担が増加される内容の快晴が衆議院を通過され、現在参議院で審議されている状況であり、
私もその動向を注意深く見ているところです。

この様な状況の中で私をはじめ健康保険組合の職員は、事業主の皆様が納めていただいている大事な保険料について、
保険業務等を中心として効率的、有効的そして正確、迅速に支出していく所存であります。

前任の井上常務理事同様、ご協力、ご助言のほどをよろしくお願い申し上げまして、就任のご挨拶といたします。


・事務長就任挨拶

北海道コンピュータ関連産業健康保険組合
事務長
上田 浄

樹木の緑が日増しに色濃くしている季節、皆さんにはますますご健勝、ご活躍のこととお喜び申し上げます。

この度、4月1日付で事務長として勤務させていただくことになりました。

不慣れではありますが、今までの行政での経験を生かし、一方で新たな気持ちをもって円滑な事業実施に向け
勤めてまいる所存であります。

健康保険事業は、その使命であります保険給付を的確、迅速に行うことはもとより、健康の維持促進、健康づくりのための
保険関連事業についても柔軟にニーズに合った事業の実施を考え、各事業所における健康で明るい職場作りに対し、側面的に
いささかなりともお力添えになればとの思いであります。

21世紀を目前にして、世の中的に種々面で制度、仕組にひずみが生じている中、とりわけ少子高齢化の急速な流れに対する対応は、
福祉関係、医療関係にとって極めて厳しい社会情勢となっております。健康保険組合財政においても、老人保健拠出金の占める割合が
ますます増加していくことが懸念されるところであります。

健康保険事業は、被保険者の皆さん一人一人の生活の一部であり社会的安全装置としての役割、機能を担っているわけであります。

皆さんとともに健全な事業運営に心掛けてまいりたいと存じております。

前任三浦事務長と同様よろしくご協力の程、お願い申し上げご挨拶と致します。


・平成9年度の収入支出決算

収入総額

支出総額

収支差引額

12億1,729万円

11億1,379万円

1億350万円

当健康保険組合の平成9年度決算が、去る6月25日開かれた組合会で承認されましたのでお知らせいたします。

伸び悩む保健収入のなか、前年度に引き続き財政の健全化を目指して総力を挙げて取り組んだ結果、
事業主はじめ皆さまのご協力により経常収支は436,000円の黒字となりました。

収入では、みなさんと事業主に納めていただいた保険料が収入全体の89.5%を占めており、事業運営の要となっております。

一方、支出では、皆さんやご家族の方々が病気や怪我をしたときの医療費、各種現金給付費等に充てられる保健給付費は支出全体の
49.4%を占めております。

他制度へ拠出する老人保健等拠出金は39.2%、また健康診査を中心とした保健事業費は6.0%の支出となりました。

決算残金処分内訳>別途積立金 103,497,000円


・決算概要表 ・一人当収入支出

(単位=千円)

科目 収入決算額 科目 支出決算額
健康保険料 1,089,082 89.47% 事務費 37,533 3.37%
調整保険料 16,907 1.39% 保険給付費
法定給付費
附加給付費
549,932
547,060
2,872
49.37%
49.12%
0.25%
繰越金 73,066 6.00% 拠出金
老人保健拠出金
退職者給付拠出金
436,830
364,628
72,202
39.22%
32.74%
6.48%
国庫補助金収入 11,105 0.91% 保健事業費 67,165 6.03%
財政調整事業交付金 20,213 1.66% 財政調整事業拠出金 16,928 1.52%
      連合会費 831 0.07%
国庫負担金収入・他 1,422 0.12% 積立金繰入 2,401 0.22%
      その他 1,981 0.18%
雑収入 5,492 0.45% 還付金 189 0.02%
合計 1,217,287 100.00% 合計 1,113,790 100.00%


・共済会説明会が開催されました

4月の「健保だより」でお知らせしました、北海道コンピュータ関連産業共済会が去る5月26日東芝ビル地下1階大会議室において開催されました。

当日は、事務担当者が多数出世行きされ、当健康保険組合理事長でもあります中村会長のあいさつに引きつづき、
当健康保険組合渋谷常務理事から事務取扱について説明があり、出席の皆さんからも活発なご意見、ご要望が出され
説明会は盛会裡に終了いたしました。

なお、説明会での共済会費関係の質疑事項とその取扱については、次の通りです。

  1. 資格取得した月及び資格喪失した月における共済会費の取扱について
    基本的に健康保険の取扱と同じです。
    資格取得した月の共済会費は、健康保険の資格を取得した月の標準報酬月額の1000分の2を算定し、翌月の本人給与から
    1000分の1、事業主負担分1000分の1と合わせて納入することになります。
  2. 共済会費は全額会社負担として問題ないか。
    法的には支障はありません。
    しかし、健康保険組合における福利厚生面のサービス向上のために便宜的に1000分の2を分割し発足させた経緯から
    健康保険料と同様本人との折半が望ましいと考えております。
  3. 共済会費のうち本人負担額は所得税の所得控除になるか。
    共済会は任意の団体であり、健康保険料と異なり所得控除の対象とはなりません。
    従って、健康保険と同様に扱った場合、その後において補正が必要となります。


説明会の
もよう

・毎年決め直す定時決定(算定基礎届)

被保険者の皆さんが実際に受けている報酬(給料)と標準報酬との間に大きな差がでないように
毎年5月、6月、7月の3ヶ月間に支払われた報酬の平均額をもって標準報酬月額を決定し、保険料が決められます。

これを定時決定といい事業主は、8月1日~10日までに算定基礎届により届出し、原則として10月から翌年9月までの1年間
この標準報酬月額が適用され、保険料計算や保険給付費を受ける際の基礎となります。

○ 8月1日現在の被保険者が届出の対象
平成10年8月1日現在の被保険者の方が、全て届出の対象となります。
但し次に該当する方は対象になりません。

(1) 今年7月1日以降に被保険者になった方
(2) 8月、9月、10月のいずれかの月に随時改定(月額変更)が行われる方

○ 保険料の計算方法
標準報酬月額は給料の額に応じて40等級に分けられており、「標準報酬等級表」に個々の給料を当てはめて決められます。
この標準報酬月額に保険料率を乗じた額が保険料となります。

○給料が大幅に変わったときは随時改定(月額変更届)
保険料は定時決定により年1回見直し、常に実際の給料に応じた額に調整されますが、昇給や降給等によって給料が大幅に
変わった時は次の定時決定を待たずに標準報酬が改定されます。
これを随時改定といい事業主は「月額変更届」により届出します。
この随時改定は、昇給や降給、給与体系の変更などで
固定的賃金に変動があった時は変動のあった月から3ヶ月間(支払基礎日数が20日以上)の
給与の平均額により、新たに標準報酬月額を算定します。
その標準報酬月額が従来のものと比較して
2等級以上の差が出た場合、4ヶ月目から保険料を改定するものです。


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